水道料金/検針システム(パッケージシステム)

 水道料金/検針システムは、事業所内で使用するWebシステムである「水道料金システム」と、Android端末を利用した「水道検針システム for Android™」を一体化したパッケージシステムです。
 通常、水道料金/検針システムは、地方自治体水道事務所で利用するシステムですが、このパッケージシステムは、マンション等の集合住宅(以下、「物件」と言います。)の上下水道料金の管理・計算・請求を受託するマンション管理事業者向けのシステムとして利用できます。
 
【当システムの特徴】
  • ■物件のメータ(量水器)の管理から、お客様(使用者)管理、使用水量履歴(使用開始、検針データ作成、メータ交換、使用休止)の管理、検針、請求処理、口座振替データの作成、コンビニ払いデータの作成、入金消込までの上下水道料金に関するほとんどすべての業務をサポートします。
  • ■検針では、SIMなしの廉価なAndroid端末を利用できます。
  • ■地方自治体水道事務所の場合は上下水道料金計算や検針月等は一律ですが、このシステムではオーナーの異なる複数物件を管理することが可能です。このため、物件ごとに所在地域やオーナーの事由によるそれぞれ異なる上下料金計算方法や検針月(毎月/隔月)を適用することができます。
  • ■上下水道料金計算は、「水道料金システム(サーバ側)」「水道検針システム for Android™」共通の料金計算スクリプトによって処理されます。料金計算スクリプトは簡易な言語で事業者様で修正が可能なため、料金計算方法が変更されたり、上下水道料金計算が異なる新たな物件が追加されても、プログラムを修正する必要がありません。
  • ■オンプレミス方式(事業所内にサーバを設置する方法)、クラウド(メイギテクニカクラウド)方式のどちらでも選択できます。
  • ■オンプレミス方式を選択される場合、サーバはWindowsServer、Linuxのどちらでも選択できます。既存サーバの有無、管理のし易さ、経済性から選択してください。

【システム概要図】

【ネットワーク・ハードウエア構成(オンプレミス方式)】

【ネットワーク・ハードウエア構成(クラウド方式)】

 *当システムに関してお知りになりたい事項がございましたら「お問合わせ」へどうぞ

 

メータマスタ管理機能

 「メータマスタ管理機能」は、メータ(量水器)を統一的に管理する機能です。メータとその道順番号(管理コード)、所在地、口径、用途等の情報を登録管理します。
 道順番号(管理コード)は、メータの設置されている物件を区別し、物件別の上下水道料金計算、検針月の制御やその他集計等に利用するためのコードです。
*システム導入時は、Excel等で管理されている既存データがあれば、それを加工しインポートすることも可能です。(導入支援費用別途)

▼メータマスタの一覧表です。所在地、メータ番号、口径、メータ周辺環境情報等が確認できます。お客様氏名は現在の使用者です。

▼新たな物件の上下水道料金管理を受託した場合はメータマスタに登録します。

▼メータを選択することによって、そのメータ(使用者の異動とは関係なく)の使用水量の履歴を表形式やグラフ形式で表示します。



▼「水道検針システム for Android™」で撮影したメータ周辺写真を、メータマスタ管理から確認することができます。
 水道検針システムの詳細は「Android端末による検針機能」および「水道検針システム for Android™」をご覧ください。

▼「水道検針システム for Android™」で作成したメータ周辺手書きメモを、メータマスタ管理から確認することができます。
 水道検針システムの詳細は「Android端末による検針機能」および「水道検針システム for Android™」をご覧ください。


 

お客様マスタ管理機能

 「お客様マスタ管理機能」は、水道使用者の情報を統一的に管理する機能です。お客様ID(自動採番)と氏名、住所、料金徴収方法や口座振替の情報を登録管理します。
 お客様IDは、メータを利用しているお客様を区別するためのコードです。
*システム導入時は、Excel等で管理されている既存データがあれば、それを加工しインポートすることも可能です。(導入支援費用別途)

▼お客様マスタの一覧表です。氏名、住所、料金徴収方法、口座振替情報等が確認できます。

▼お客様マスタ登録画面です。氏名、住所、料金徴収方法、口座振替情報等を登録します。


 

水道使用量データ(履歴)管理(開始/休止/メータ交換/検針データ作成)機能

 「水道使用量データ(履歴)管理機能」は、使用者の異動や水道使用量の履歴を管理する機能です。データとして、使用開始、使用休止、メータ交換、通常検針が時系列で管理されます。
 水道使用量データ管理では使用開始、使用休止、メータ交換、通常検針等の区分、お客様ID、異動日、指針、使用量、上下水道料金等の情報を登録管理します。

▼水道使用量データの一覧表です。メータ、お客様情報、異動日、指針、使用量等が確認できます。

▼通常検針前には、それまでの水道使用量データに基づいて該当月の通常検針データを作成します。このデータは「Android端末による検針機能」で使用します。

▼メータ交換時には交換日と交換時の指針等を登録します。

▼メータ交換では、メータ交換前の使用水量(メータ交換時の指針とメータ交換前の通常検針時の指針の差)と、
 メータ交換後の通常検針による指針を合計した使用水量による上下水道料金が計算されます。

▼使用休止時には休止日と休止時点の指針等を登録します。使用量に応じて上下水道料金が自動計算されます。

▼休止時点の上下水道料金は、その月の請求データとなります。

▼水道使用量データを選択することによって、そのデータまでの同じ使用者の使用水量の履歴を表形式やグラフ形式で表示します。



 

Android端末による検針機能

 水道料金システムから、該当月の通常検針データを「水道検針システム for Android™」にインポートします。検針作業終了後のデータは水道料金システムにエクスポートします。
 検針データは、システムの設定に従いAndroid端末別(検針員別)に割り振られインポートされます。

 内蔵カメラを利用したメータ周辺写真や、手書きメモ等も水道料金システムへエクスポートされます。
 このシステムでは、モバイルプリンタを用いた検針のお知らせ等の発行も可能です。
 水道検針システムの詳細は「水道検針システム for Android™」をご覧ください。
*モバイルプリンタを用いた検針のお知らせ等の作成は、事業者様によって印刷内容や様式、モバイルプリンタ機種に違いがありますので、オプション機能(別途費用)です。
*検針のお知らせ兼口座振替領収書を作成する場合は、入金消込機能(オプション機能)が必要です。

 

PCによる検針機能

 「水道検針システム for Android™」ではなくPCによる検針入力も可能です。
 なお、通常検針以外のメータ交換、使用開始、使用休止におけるデータ登録はPCから行います。

▼通常検針入力画面です。指針を入力すると、使用量(指針と前回指針との差)から上下水道料金を自動計算します。


 

請求機能

 「請求機能」は、検針月ごとに検針データを抽出し、お客様ごとに請求書/お知らせを発行したり、徴収方法に応じて該当月の口座振替データやコンビニ収納データを作成します。
 作成した口座振替データやコンビニ収納データは、別途集金代行サービスでご利用いただけます。
*請求書/お知らせ作成は標準的な定型の様式となります。事業者様により印刷内容や様式等が違う場合はオプション機能(別途費用)となります。
*口座振替データは全銀フォーマット形式、コンビニ収納データはコンビニ収納管理システム「コンパス」における形式をサポートします。左記の形式以外をご利用の場合は別途カスタマイズ費用が必要です。
*インボイス制度に対応予定です。

▼請求データ一覧表です。必要に応じて徴収方法や上下水道料金の調整も可能です。

▼請求書及び集金代行サービス会社への口座振替データです。


 

入金消込機能(オプション機能)

 「入金消込機能」は、口座振替結果データやコンビニ収納結果データをインポートし、入金消込処理等を行う機能です。

▼口座振替結果データインポート画面です。

▼コンビニ収納結果データインポート画面です。

▼入金消込結果が請求データ画面に反映されます。


 

システム管理機能

 「システム管理機能」では、システム全体にかかわるマスタを登録管理します。
*システム導入時は、物件に紐付けされる料金計算スクリプトや検針月区分等の設定作成作業を支援します。(導入支援費用別途)

▼ユーザ管理では、システム利用者(システム管理者、検針員等)を登録管理します。

▼道順番号(管理コード)について
 道順番号(管理コード)は、メータの設置されている物件を区別し、物件別の上下水道料金計算、検針月の制御やその他集計等に利用するためのコードです。桁取りを決めて利用できます。以下はその利用例です。

▼上下水道料金計算は、「水道料金システム(サーバ側)」、「水道検針システム for Android™」共通の料金計算スクリプトによって処理されます。
 以下は、料金計算スクリプトを登録管理する画面です。料金計算スクリプトは簡易な言語で、事業者様で修正が可能です。

▼料金計算スクリプトを道順番号(管理コード)に割り当てることにより、オーナーごと、物件ごと、メータごとに異なった上下水道料金計算を可能としています。

▼物件ごとの検針月区分、検針基準日を道順番号(管理コード)に割り当てます。


 

価格表